わたしたちヒトはもちろん、トリもサカナも昆虫も、外部から栄養(食物)を摂取しなければ生きていけません。
したがって、食べたものを吸収しやすいように消化して体内に取り込む働きをする消化管は、動物の生命維持に欠かせない大切な働きをしてくれているのだ、と言えます。消化管はまさに、動物が生きていくための”中心に位置する臓器”なわけです。
いっぽうで、食べるものや食べ方、生活様式で動物の消化管は大きく変わってきます。じつはそこから、動物が生きていくための戦略が見えてきます。
わたしたちは、研究室オリジナルの「動物消化管を体外で生かしておく」という実験技術を中心に、いろいろな動物の消化生理や食生態を研究しています。
目的は、これらの知見をわたしたちの生活に役立てること。
最近では、魚類の胃にある消化管ホルモン -グレリン(Ghrelin)- を利用した疾病予防、健康維持について、ラットやマウスを使って研究しています。